扇子に仕立てた時の歪みを知ろう

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扇面デザインではどうしても横まっすぐに文字を並べたり、斜めに入れることを希望される方がいます。

お好みで配置されてかまわないのですが、完成後はっきりご不満を口にされる方もいますし後悔されている方は多いのではないでしょうか。

こちらでは扇面の歪みをご説明しますのでご参考ください。

舞扇子に仕立てると横幅が狭くなる感じになります

左が中央に大きく配置した家紋入り舞扇子、右がその平地の状態になります。

家紋の場合は平地で完璧な状態であることを優先します。

舞扇子に仕立てた時、平地の状態より横幅が狭くなっているのがわかるかと思います。

下の方がより狭くなります。

入れやすい扇面上部

縦割りで真ん中より上半分は横幅は減るように感じますが歪みも少なく折り目にもかかりにくく入れやすい位置です。

春吉でも大体真ん中か真ん中より上をお勧めしています。同じ高さになるように円弧に並べます。

扇子に文字を入れる基本の位置といえます。1割ほど文字の横幅を増やして入れます。

歪みが大きい扇面下部

横幅の減りもさることながら折り目ががっつり入るためとてもよく歪みます。

春吉からご提案することはほぼありません。扇面デザインで重要な部位を入れるべきではない場所です。

横まっすぐに線を引くと大体こんな感じになります。

左右が円弧に持ち上がるような歪み方をします。

上であるほど歪みが少なく、下にいくほど変な歪み方をします。

ブロック単位でみるとこんな感じです。横中央は横幅が狭くなり、他は変わった歪み方をします。

お勧めはしませんが、せめて横中央の文字はすこし横長にするといいでしょう。

扇子を斜めから見るとさらに歪む

当たり前のことなのですが斜めから見るとさらに歪みます。特に下の方はほぼ見えない折り目が出来たりします。

踊りでも正面に見せることの方が多いとは思いますのでそこまで気にされなくてもよいですが

「真ん中の文字が見えなくなったら違う言葉になった」等はあるかもしれません。

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